ビジネスホテル恵比須

弘法大師の教えを守り毎晩読経しています。我が家はもともと浄土真宗ですが、私が50歳前から自分の人間性について疑問を抱くようになり、どうにかして人格の成長を考えていました。色々やりましたが、どれもこれもしっくりきませんでした。たまたま弘法大師の生い立ちなどが書かれた本を読み、その中で最も共感しましたのが即身成仏と言う4文字でした。人は善人であろうと悪人であろうと、死んでいけば皆仏様になると他の仏教では教えているようですが、真言宗の一番の教えは、生身の人間が生きているうちに仏になるよう修業しなければいけません。私が一番望んでいることでした。よしこれだと思い、弘法大師の教えを胸に毎日生活していますが、進歩がありませんね。だから死ぬまで努力しなければいけないと思っています。今日まで世の中の修羅場をくぐってきました。波乱万丈の生活でした。古古米があふれている時代、今夜食べる米がないこともありました。女房の工夫で腹を空かす事も無く、子供たちもすくすく育ちました。心から女房に感謝ですね。10年ほど自律神経失調症になり、心も身体もボロボロでしたが、女房があなただったらできない事は無いと励まされ、どうしたら心の病を治されるか考え、心配事を全て箇条書きにし、毎日何回も読み続け心にどこも悪いところは無いと癖をつけることにしました。完全に立ち直ることが出来たのは10年間ほどしてでしたね。人間誰でもやればできることです。為せば成る、為さねば成らぬ何事もですね。

現在の仕事はビジネスホテルと下宿生を預かっていることです。寝ても覚めても頭にあるのは下宿生の事です。卒業するまでの3年間で、成績は勿論の事人間的にも恥ずかしく無い高校生で卒業させることです。大変難しいことです。一人ひとり育った環境が違いますし、親御さんの教育方針も違います。私達の時代と今の学校教育方針も違うようです。戸惑があります。私の硬い頭を柔らかくするよう頑張っています。子供たちの人格を向上させるため頑張っていますが、結局のところ私自身の修行になっているようですね。